私たちの使命は、地域貢献にあります。ぬくもりと関わる全ての人々(利用者様と家族様、連携先の各医療機関や介護事業所、ぬくもりで働くスタッフも含めて)が「【ぬくもり】と出会ってよかった」「幸せ」と感じていただけるようになることです。そのためには、大切にしていることが三つあります。

 

一つ目は、愛することです。人を大切に思う気持ち、いたわりの気持ちを持って寄り添っていくことです。それが【ぬくもり】という事業所名をつけた一番の理由です。たとえ専門職の知識や技術を提供したとしても、それだけでは十分なサービスとは言えません。サービス提供する側の愛する心と専門的な技術の両方が備わってこそ、その方が持っている本来のその人らしさが表出し、将来に対する希望や安心、ひいては生きる力が引き出されると思っています。療養する中でつらいこと、苦しいこと、いやなこと、いろいろな身体の痛み、心の痛みがあるかもしれません。皆様のところにスタッフが今まで培ってきた全ての知識・技術と共に、ほっこりした【ぬくもり】をお届けしたいのです。

 

二つ目に、信じること。人を大切に思い、労り、寄り添うだけでは十分ではありません。愛することは信じることなのです。その人が今、どんな状況であろうと将来、必ず良い方向へ向かうということを信じて関わっていくことが大切です。病気は治らないこともあります。老いも止めることはできません。しかし、どうしようもない病気や老いがあっても私たちはあきらめません。時にはすぐに結果が出ないこともあるかもしれません。その時は信じて待つこともあるでしょう。その方自身の中にはまだ生きる力(能力)があることを信じます。在宅の力を信じます。その方が今より豊かな療養生活が送れると信じてサービスを提供していきます。

 

三つ目に共に成長することです。まず自分の持っている能力をそのまま全てを出し切ることです。スタッフ一人ひとりの持っている看護・リハビリ・介護の専門的な知識、技術、経験は一人ひとり違います。時に誰かと比べてしまうことがあります。けれども「自分はダメだ」とか「人より劣っている」というように比較して自分を引き下げたり、また逆に他の人の出来ていないところを「ダメだ」というレッテルを貼ったり、非難したところで何の益があるでしょうか。それよりもむしろ≪今≫の自分を100%出し切ること、他の人が持っている能力を100%出し切れるようにサポートすることのほうが有益です。だからと言って、何の努力もしない、何のチャレンジもしないでいいのではありません。不足しているところ、弱いところ、苦手なところは常に学ぶ姿勢と新しいことにもチャレンジし続けることです。お互いの違いを認め、自分と他の人を≪オッケー≫とした上で、助け合い、共に成長していくことを目指していきます。

 

利用者様とスタッフたちを≪愛し≫≪信じ≫ スタッフたちと事業所が≪成長≫し続けることによって、より良いサービスを利用者様に提供していき、地域に貢献していきたいと願っております。

ぬくもりグループ 統括所長 藤原みつえ